BuildApp デジタルツイン施工管理支援サービス「Stages」に、面積分析機能を追加

2024年3月14日 リリース

■Stagesの新機能「面積分析」では、VR空間上で⾯積を計測したい領域を線分で囲むことにより⾯積計測が可能

BuildAppで建設DXに取り組む野原グループ株式会社は、2023年12月にサービス提供を開始した、BIM設計-製造-施工支援プラットフォームBuildApp(ビルドアップ)の施工管理向けサービス群(BIM -XR 施工支援サービス)の「Stages(ステージズ)」に、「面積分析機能」を追加したことをお知らせいたします。サービス利用料は、現場(物件)単位でのクラウド使用料等が含まれ、為替レートの影響も受ける為、お問合せをお願いします。

従来、既存建物の改修工事では、図面がないことも少なくなく、施工前の現場把握、建設資材の概算見積の算出、施工進捗や施工状況の確認のためには現場訪問が必要であり、多くの時間を費やしていました。しかし、2024年4月からは建設業における時間外労働の上限規制の適用が開始されます。

Stagesの面積分析機能を活用すれば、従来図面がなく現場に赴き測量することが多かった既存建物の改修工事において、オフィスにいながらVR空間上で面積を算出し、内装材(壁・床・天井・開口部)の概算見積り業務を効率化できます。

野原グループは、「建設DXで、社会を変えていく」ため、BIM設計-製造-施工支援プラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」で、建設の全工程のプロセス変革に挑戦しています。BuildAppの施工管理向けサービス「Stages(ステージズ)」は、施工段階ごとにMatterportシステム等のVR撮影/3D測量により取得できるVR撮影データを使い、施工管理の質と効率性を向上します。

私たちは、建設プロジェクトにおけるデジタルツイン 活用を促進し、施工関係者の業務効率化と施工プロセスの変革を支援します。

デジタルツインによるVR施工管理「Stages(ステージズ)」の面積分析機能とは

野原グループは、2020年8月からMatterport社の日本国内販売リセラーを務めており 、建設・不動産業界におけるデジタルツイン(3D/VR空間モデル)の活用支援に注力しています。

「Stages(ステージズ)」は、施工段階ごとにMatterportシステム等のVR撮影/3D測量により取得できるVR撮影データを使い、施工管理の質と効率性を向上できるサービスです。建設中から完成までの各段階の3D空間画像を重ね合わせ、視覚的に分かりやすいVR空間上で施工履歴管理、従来難しかった、建物完成時には確認できない隠ぺい部の施工履歴や施工証明を実現します 。

今回追加した「面積分析機能」は、VR空間上で、面積を計測したい領域を線で囲むだけで面積が計測でき、内装材(壁・床・天井・開口部)の概算見積りに活かすことができます。異なる⾯積領域を⾊分けしカテゴリー化し、複数の⾯積領域をグルーピングして合算しリストを出⼒することもできます。

■Stagesの新機能「面積分析」では、異なる⾯積領域を⾊分けしカテゴリー化し、内装材ごとの概算見積りにも有効

■Stagesの新機能「面積分析」では、⾯積の合算や引き算も可能

「Stages(ステージズ)」の面積分析機能

開始時期 2024年3月14日
主な活用シーン いずれも、現場に行くことなく遠隔対応が可能
1.既存建物工事
設計図書のない既存建物の改修工事での、内装材(壁・床・天井・開口部)の概算見積り算出
2.新築工事
商業施設などの新築工事におけるC工事(テナント工事)

  • 入居前のテナントによる内装検討
  • 工事会社による現場乗り込み前の最終的な建材数量の確認
主な機能 内装材(壁・床・天井・開口部)の概算見積りに有効

  • VR空間上で、計測したい領域を線で囲むだけで改修工事の対象面積を算出
  • 異なる面積領域の色分け、カテゴリー化、リスト化が可能
  • 異なる面積領域の合算、引き算が可能
サービス利用料
現場(物件)単位でのクラウド使用料等が含まれ為替レートの影響も受ける為、お問合せをお願いします。
WEB https://www.nohara-vdc.jp/matterport/stages/
開発企業 SIMLAB(シムラボ) 、野原グループ株式会社
問い合わせ先
野原グループ株式会社
BuildApp事業統括本部 建設DXソリューション営業部(担当:原田)
フォーム入力 https://www.nohara-vdc.jp/matterport/contact/
メール matterport-sales@nohara-inc.co.jp
その他
 Stagesの「面積分析」以外の主な機能は、次の通りです。(「Stages(ステージズ)」の開発背景、解決したい業界課題の詳細は、2023年12月の野原グループ発表資料をご覧願います。)
  1. 施工履歴を時系列で、分かりやすく管理
    • 任意の頻度で施工状況をVR撮影し、翌日にはデジタルツインとして、いつでもどこでも閲覧可能 ※通信環境の整備が前提
  2. 施工計画と施工状況の比較ができる
    • 2D図面、BIMデータ、点群データ などを重ね合わせられるので、計画内容と実際の施工状況の差異を追跡、解決しやすい
  3. デジタルツインの中でコミュニケーション
    • ペンツールやボイスメモを使用してメモを残せるので、遠隔での施工管理/設計監理が可能(監理者が実際に現場に行かなくとも遠隔地から確認・指示ができるようになりまる)
    • デジタルツインの中に情報を集約

■Stagesではデジタルツインをフル活用して施工管理業務の質と効率性の向上が期待できる
写真:施工履歴を時系列で管理するイメージ

■Stages(ステージズ)は、BuildAppの施工管理向けサービス群(BIM-XR施工支援)の一つです。

BIM設計-製造-施工支援プラットフォームBuildApp(ビルドアップ)とは

BIM設計-製造-施工支援プラットフォームBuildApp(ビルドアップ)は、設計事務所やゼネコンが作成したBIM設計データをより詳細なデータにし、各建設工程で必要なデータとして利活用し建設工程全体の生産性向上を実現するクラウドサービスです。

設計積算から製造・流通・施工管理・維持管理までをBIMでつなぐ複数のサービスにより、各プレイヤーに合わせたサービスを提供しています。
設計・施工の手間・手戻りをなくし、製造・流通を最適化して、コスト削減と廃棄物・CO2削減に貢献します。

私たちがBuildAppで実現したいこと

  • BIM起点のデータで建設関係者を繋いで連携を生む
  • 工程の可視化や業務の自動化により業界内の無駄を解消する
  • DXによる生産性向上や廃材・CO2排出量の削減を目指す建設企業とともに、サプライチェーンを変革し、「建設DXで、社会を変えていく」

参考

  • BIM(ビム)とは
    国土交通省によれば、「Building Information Modelling」の略称で、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。
  • XRとは
    エクステンデッド・リアリティ(Extended reality、XR)を言い、「VR」「AR」「MR」などの総称。VR(仮想現実)は、仮想の世界を現実のように体験できる技術。AR(拡張現実)は、現実の世界に仮想の世界を重ねて体験できる技術。現実世界の映像があり、その上に仮想世界の情報が重なるイメージ。MR(複合現実)は、現実に仮想世界を“融合させる”ことができる。
  • デジタルツインとは
    現実の建物がバーチャル空間において再現されている状態を指します。
  • SIMLABとは
    ポーランドに本社を置く企業で、野原グループ株式会社は同社の開発パートナーです。SIMLABの詳細はこちらから
  • 点群データとは、「位置情報(X,Y,Z)と色情報(R,G,B)を持った点の集合データ」のことを指します。地形や物体などを「大量の点の集合体データ」として表現することで、土木から製造まであらゆる分野で応用できるのが特徴です。主にレーザースキャナーを用いてデータを取得できるため、従来の実地測量と比べてスピーディーで正確な値となります。詳しくは、BuildApp Newsをご覧ください。
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
    経済産業省の定義によれば「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」を指し、単なるデジタル活用とは区別されています。
  • サプライチェーンとは
    商品や製品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れのこと。

関連リンク

資料

本件に関する問い合わせ

お問い合わせ

【お客さまからの問合せ先】
野原グループ株式会社
BuildApp事業統括本部 建設DXソリューション営業部(担当:原田)
E-mail:matterport-sales@nohara-inc.co.jp

【本件に関する報道関係者からの問合せ先】
野原グループ株式会社
ブランドコミュニケーション課 (担当:森田・齋藤)
E-Mail:nhrpreso@nohara-inc.co.jp