アークノハラ 冠水時に通行止めを自動表示するLEDシステムを日本ライナー社と共同開発
建設DXに取り組む野原グループの株式会社アークノハラ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本力)、積水樹脂グループの日本ライナー株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:石田 薫)及び宮城県利府町(町長:熊谷 大)は、アークノハラが日本ライナーと共同開発した「冠水通知型LED表示機システム」を2023年7月に宮城県利府町道に設置し(※)、同年9月中旬より運用開始することをお知らせいたします。
(※)日本ライナーが宮城県利府町から請負った「令和4年度 利道維第83号_町道横枕線冠水システム設置工事」
アークノハラ、日本ライナー及び宮城県利府町は、冠水通知型LED表示機システムの導入により、道路環境の安全性向上、住民の安全確保と地方自治体職員の業務負担軽減の両立を目指しています(宮城県利府府庁担当者さまのコメントを後述)。
「冠水通知型LED表示機システム」が地域課題に果たす役割
背景
近年、異常気象による大雨や洪水が増加し、その影響でアンダーパスにおける車両冠水事故(車両の水没事故、冠水等による交通障害を含む)の危険性が高まっています。
車両冠水事故の発生未然策を講じる道路管理者においては、特に地方自治体の場合、人手不足と業務負担の増大が引き起こす行政サービスへの影響等が深刻な課題となっています。
冠水通知型LED表示機システムの概要
アークノハラと日本ライナーが共同開発した「冠水通知型LED表示機システム」は、アンダーパス内に設置される冠水センサーが冠水を検知すると、a)アンダーパスの両側に設けられたLED標識に通行注意または通行止めを自動表示し、b)事前に設定された道路管理者等のメールアドレスに冠水状況を自動送信します。
冠水通知型LED表示機システムの導入は、道路環境の安全性向上、住民の安全確保と、地方自治体職員の業務負担軽減・省力化の両立に効果が期待できます。
なお、このシステムには、アークノハラが長年、ICT・通信事業、自動運転の路車協調事業で培ってきた技術とノウハウが生かされています。(仕組みの詳細はリリースPDFをご覧ください)
自治体担当者から見る「冠水通知型LED表示機システム」のポイント
「冠水発生時に、メールが自動で届くので初動対応がスムーズになりました。」
(宮城県利府町都市開発部 施設管理課 道路管理係 課長補佐兼道路管理係長 後藤俊寿 様)
“ 利府町は宮城県のほぼ中央に位置しており、高速道のインターチェンジが4か所、在来線の駅が3か所あるなど交通アクセスに優れた立地性であり、表松島の海や特産の利府梨など豊富な地域資源を有し、都市と自然が調和した暮らしやすい町です。
近年、台風による大雨や集中豪雨により、町道のアンダーパスにおいて冠水が発生し通行車両が立ち往生する案件が発生したため、道路利用者の安全確保を新たに構築しようとしていました。
<<今回導入した冠水通知型LED表示機システムのポイント>>
- 従来、職員を現地に派遣し冠水を確認したうえで通行止め作業を行っていたが、自動でLED表示機が注意喚起や通行止め表示を発光する。
- 冠水発生時に、職員に自動で通知メールが届く。
- これらにより、私たち自治体担当者の「適切な状況確認及びスムーズな対応」を可能にし、道路利用者の安全確保に貢献しつつ、職員の緊急時対応の省力化にも寄与している。
異常気象等の発生時、私たちは突発的な対応が求められるため、冠水通知型LED表示機システムのように機器やシステムで対応可能な部分は省力化を模索し、よりヒトが注力するべき事態に尽力したいと思います。”
参考
- アンダーパスとは
一般的に、交差する鉄道や道路などの下を通過するため、周辺より低くなっている道路を指します。アンダーパスは短時間のうちに冠水し、車両が水没したり、歩行者が流されたりする事故が問題となっており、その対策が急務となっています。
関連リンク
- 宮城県利府町
- 日本ライナー株式会社
- 株式会社アークノハラ
※アークノハラのICT・通信技術を使った開発製品の詳細はこちら
資料
本件に関する問合せ先
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担当:安田
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